令和3年6月22日、佐久市議会第2回定例会が開会された。議事の進行は、議長の柳澤潔氏が行い、出席者26名により会議が成立した。
初めに、議長が報告事項を伝達した。注目すべきは、 中條壽一議員と市川将前議員が市政発展に尽力したことで表彰された点である。柳澤議長は、中條議員の功績に心からの祝意を表明した。中條議員は、感謝の意を述べながら、議員としての責任を改めて認識し、佐久市の発展に尽くす決意を表明した。
次に、市長の柳田清二氏が追加議案に対する総括説明を行った。今回は、議案第76号「令和2年度佐久臼田インター工業団地整備事業造成工事請負契約の変更」、議案第77号「令和3年度臼田地区新小学校整備事業第1工区建築(管)工事請負契約」、議案第78号「令和3年度佐久市一般会計補正予算(第5号)」の3件が上程された。
特に、議案第76号の質疑では、塩川浩志議員が契約変更の理由を詳細に尋ねた。経済部長の上原賢一氏は、地下湧水への対応と、造成に伴う盛土の転圧作業での盛土材の移動が理由であると説明した。土壌変動や地下水脈の予測が難しかったとし、事前調査の重要性を強調した。
また、議案第77号の質疑では、臼田地区の新小学校整備に関する経緯と市内業者優先の方針が問われた。学校教育部長の小泉茂氏は、1回目の入札が不調であった事情を説明し、2度目の入札では市外業者が選定された理由について詳細を述べた。入札要件変更の背景には、参加業者の状況があるとのことだ。
最後に、議案質疑は無事に終結し、今日の会議は次回の委員会審査に向けて準備が整った。議長は、委員会審査の日程を報告し、会議を散会した。議会運営が民主的に進められる中、今後の施策や事業の進捗が期待される。