令和5年6月19日に開催された佐久市議会第2回定例会では、熱中症対策や未来の佐久市の取組について議論されました。
特に、小林歳春議員からの熱中症対策の推進に関する質問では、気候変動がもたらす影響が強調されました。彼は、近年の熱中症搬送者の状況を取り上げ、特に高齢者の熱中症予防のための啓発活動が重要であると訴えました。
これに対し、市民健康部長の東城洋氏は、過去3年間の熱中症搬送者数のデータを示しました。令和2年では運び込まれた人数が25名、令和3年は15名、令和4年には35名となっており、高齢者に対する注意が必要であると述べました。また、地域の高齢者や子どもを守るために、専門的なマニュアルや情報提供が重要な施策であると明言しました。
さらには、未来の佐久市に向けた取組の中で、小林議員は「子ども議会」の意義を強調し、子どもたちの意見を取り入れて市政に活かす仕組みの重要性を再確認しました。企画部長の重田善行氏は、子どもたちの提言が市政に反映される様子を説明し、地域の未来を担う世代の声を大切にする必要性を述べました。
最後に、木質バイオマスの利用促進やエアコン利用支援についても取り上げられました。市長の柳田清二氏は、循環型社会の実現に向けた具体的な施策を推進する意向を示し、再生可能エネルギーの導入を進める方針を明らかにしました。特に、木質バイオマスの有効活用による地元資源の循環利用が強調され、その進捗状況や設置予定の施設に関しても報告が行われました。
市は、今後も地域の特性に合わせた様々な施策を展開し、市民が安全に快適に生活できる環境の整備に努めていく方針を明らかにしました。これからの取り組みが期待されます。