令和4年3月小諸市議会定例会が開催され、施政方針や予算案が議論された。
市長の小泉俊博氏は、初めに新型コロナウイルス感染症について言及した。佐久地域での陽性者数が急増しており、特に小中学校での感染が広がる可能性があると指摘した。そのため、感染防止対策を一層強化すると述べ、対策には職員の感染防止策も含まれていると述べた。
次に、令和4年度の施政方針を発表し、「健幸都市こもろ」を目指すとして、地域活動や教育、観光振興などの分野での取り組みを強調した。また、音楽のまち・こもろの実現に向けて市内学校の音楽活動が好調であることを述べた。
農ライフアンバサダーとして武藤千春氏を委嘱したことにも触れ、農業の魅力を引き出し、移住・定住促進に寄与することが期待されている。市政の特定分野における活動を推進し、地域のブランド力を高める施策を進めるとした。
予算案については、一般会計として170億5,000万円が計上され、前年度比では6.7%の減となる。市税収の増加が見込まれる一方、コロナ禍による影響もあるため、厳しい財政運営を余儀なくされるとの見通しが示された。
また、特に小諸市動物園の再整備工事や新しい保育園の建設についても言及。市長はこれらのプロジェクトが地域活性化につながると期待を寄せた。議案の審議が本会議で進行し、重要な案件について質疑・討論も活発に行われた。
さらに、予算の使い道についても説明し、町の活性化へ市民が使いやすい施策に取り組んでいくことを約束した。市が目指す健幸都市を実現するためには、市民一人一人の協力が必要だと強調した。