令和元年6月、小諸市議会では、子育て環境の充実と高齢者支援に関する問題が多く取り上げられた。特に、教育現場での不登校対策や子どもの貧困問題が強く意識されている。議員たちは、未来の小諸市における教育制度や高齢者支援策についての具体的な提案を求めた。
小林重太郎議員は、「不登校未然防止のための学校への提言」の運用状況や、子どもの貧困対策に関する小諸市の認識について質問を行った。これに対して、市長小泉俊博氏は、「子どもの貧困対策推進計画」といった計画の策定を視野に入れつつ、教育支援の重要性を強調した。
田邉久夫議員は、高齢者支援、特にシルバー人材センターの活用について質問をした。市としては、シルバー人材センターの評判を維持し、地域の活性化に寄与していく意義を確認した。しかし、高齢者が抱える負担の軽減策や民生児童委員の後継者問題については、再考が必要との認識も示された。
教育長は、新しい時代の市政展望について述べ、「自治体戦略2040構想」に基づく取り組みの継続と人材育成の必要性について言及した。また、長期学校改築計画にも言及し、教育現場に横串を刺し、協働していく姿勢が求められた。
議長竹内健一氏は、文化財の保存と地域のアイデンティティを育むために、市民との協議を重視する旨を強調した。このように市議会での議論は、地域特性や現在の社会状況を反映した多岐にわたる内容で構成されており、特に子育て支援においては、なお一層の取り組みが期待される。
今後、議員たちによる立法活動が、小諸市の未来を築くための土台となると期待されている。