令和3年3月3日、⼩諸市議会で行われた定例会では、予防接種事業や個別施設計画、小諸アグリシフト等について様々な議論が展開された。特に、予防接種に関連する新型コロナウイルスワクチン接種事業については、田中寿光議員が市民への周知や接種体制の構築に関する質問を行った。市長の小泉俊博氏は、接種スケジュールや体制の整備について説明し、接種券の発行や健康観察の体制についても言及した。
また、個別施設計画に関しては、丸山正昭議員が施設の移転や統合後の跡地利用計画について質疑を行い、市長は今後の計画に関する方針を述べた。特に、旧小諸消防署や高齢者福祉センター等の跡地をどのように活用していくかが焦点となった。
さらに、アグリシフトについての進捗も話題となり、小諸の農産物を活用した地域ブランド化の施策が具体化していることが報告された。この取り組みは、地域経済の活性化や移住促進にも寄与すると期待されている。特に、地域食材の利用による食育推進や、健康づくりへの関心が高まっている状況を受け、市が先導的役割を果たすことについて市民への説明も求められた。
最後に、学校給食の民間委託に関する意見も交わされた。早川聖議員は、自校給食の品質を保ちつつ、効率的運営を模索する必要性を訴えた。市長は、民間委託が必ずしも質の低下につながるわけではないと強調し、適切な選定プロセスを設ける考えを示した。市民にとっての安心・安全な学校給食提供体制の維持に向けた、今後の取り組みに期待が寄せられている。