令和3年12月の小諸市議会定例会において、市の施策や予算が多岐にわたり議論されている。特に、動物園の再整備や福祉灯油、上水道事業、地域雇用の創出など多様なテーマが取り上げられた。
柏木今朝男議員は、グリーン社会の実現に向けた具体的な取り組みについて質問し、「市として地球温暖化対策計画に基づくどのような具体策を考えているのか」と問いかけた。それに対し、市長の小泉俊博氏は、2050年のカーボンニュートラルを目指すこととし、具体的な目標として市民・企業・行政の連携を強調した。
また、竹内健一議員からは、「安全・安心なまちづくり」のために通学路の安全確保について質問があり、教育長の山下千鶴子氏が、今年の合同点検による65箇所における対策結果を報告。教育委員会や学校関係者との連携を強調した。
早川聖議員は、コロナ禍による経済格差が広がる中、冬季における生活困窮者への支援について尋ねた。市長は、「国の経済対策を踏まえ、独自の福祉灯油の支援も検討している」と述べ、影響を受けるすべての市民を支援する意向を示した。
動物園整備についての議論も白熱し、今後の運営には市民参加の推進が必要であるとの意見が多数上がった。市民からの支援や意見を受け入れながら、愛される施設にするための取り組みが求められている。福島鶴子議員は、「本物に触れることの重要性や市民の期待をどう捉えているのか」と問い、市の果たすべき役割を提起した。
このように、動物園の再整備、市民生活の支援、地域雇用の創出など、幅広いテーマが議論された今議会。市民との連携を重視し、本市の未来に向けた施策が着実に進められることが期待される。