令和3年6月の小諸市議会定例会において、重要な議題としてヤングケアラーの早期発見と支援が取り上げられた。この問題に対して、小林重太郎議員は教育現場での認識向上や実態把握の重要性を訴え、市長の小泉俊博氏は、福祉と教育機関の連携が重要であると強調した。早期発見には、学校の協力が不可欠であると述べ、現場の職員と専門家同士の連携を進めていく方針を示した。また、教育長の小林秀夫氏は、学校におけるヤングケアラーという言葉の認知度が低い現状を報告し、今後の啓発が必要であると認識を示した。
さらに、柏木今朝男議員はSDGsについて言及し、市がどのように目指す目標を達成するかを問いかけた。市長は、地域性を生かした持続可能なまちづくりが重要であり、市民の理解を深めるための様々な取り組みが行われていることを強調した。特にSDGsの理念を行政の施策に取り入れることで、全体的な取り組みを推進する必要性を訴えた。
障がい者支援については、小諸市が設けた支援体制についての報告もあり、適切な就労支援が進められている一方で、さらなる課題も浮上した。特に、障がい者の就労支援において、企業への理解促進や雇用実態の改善が不可欠であると指摘された。
子育て環境についても、早川聖議員の質問により、保育士の確保とその処遇改善が求められ、幅広い視点での議論が行われた。市長は、保育士の重要性やその働きに感謝の意を表しつつ、教育と福祉の連携強化が今後の課題であることを認めている。