令和2年4月17日、小諸市議会臨時会が開会された。
本日の会議では、重要な議題として小諸市副市長選任の同意が取り上げられる。この議案は、市長が新たに田中尚公氏を副市長に選任することを求めるものであり、議会は即決審議を行うことを決定した。
市長の小泉俊博氏は、田中氏の経験や能力に信頼を寄せていることを強調した。田中氏は小諸市役所で37年以上のキャリアを持ち、特に新型コロナウイルスの感染症対策に尽力していたことが評価された。市長は「田中さんは市職員として豊富な行政経験があり、人格も適任であると考えている」と述べた。
議論の中、楚山伸二議員が財政状況の厳しさを指摘し、「財政規律の立て直しが求められる中で、田中氏の能力について評価は変わらないか」と質疑を行った。市長は、「田中氏は総務部長として財政を含む全体の統括を行ってきた」と応じ、新型コロナウイルスの対応でもその実績を際立たせてきたことをアピールした。
また、小泉市長は、コロナウイルスに関する現状についても言及した。全都道府県に緊急事態宣言が発令され、感染者数が増加する中で、地域の感染拡大に対して警戒を強めていく必要性を訴えた。「市民の健康と安全を守るため、さらに感染対策を徹底します。」と述べ、具体的な対応策として、公共施設の閉鎖や学校の一時休業を挙げた。
議会では、副市長選任の同意が全体として賛成され、田中氏の選任が決定された。田中氏は挨拶の中で、「副市長という重責は重く感じますが、精一杯努めます」と決意を述べ、地域の発展に貢献する意向を示した。
次に、専決処分承認に関する議案が審議された。この議案では、小諸市市税条例等の一部を改正する内容が議題に上がった。市民生活部長の大池孝志氏による説明で、税制改正が社会的な公正を実現するために必要であると強調された。
審議を経て、報告第2号及び報告第3号が承認され、臨時会は閉会となった。市議会の決定を反映させ、田中副市長が地域の発展に向けたリーダーシップを発揮することが期待されている。