令和5年3月17日、小諸市議会の定例会が開かれた。議事では、令和5年度小諸市一般会計補正予算に関する提出が注目された。補正予算では、国の方針に対応し、新型コロナウイルスワクチン接種関連予算を計上する内容が盛り込まれた。
小泉俊博市長は、議案第47号に関し、「予算の総額は182億8,100万円で、今回の補正により更なる予算配分が行われる」と話した。また、補正予算の具体的な内容として、マイナンバーカード交付に関連する経費や、保育士不足対策についても言及した。
質疑において、柳澤学総務部長は、「ワクチン接種に関する支援金については、約5,000回分を想定しており、費用は協力金として計上される」と説明した。この補正予算案は、育成課の審査では、保育士不足対策として、適切な数の保育士を配置する費用が盛り込まれていることも強調された。
また、提案された条例改正案に関して、小中学校の改築・再編に関する特別委員長の竹内健一議員は、「教育委員会によって具体的な計画が策定されており、今後の進捗を注視している」と述べた。特別委員会は、改築と再編が児童生徒にとって良い環境づくりにつながるよう慎重に進めている。
この日の議会では他にも個人情報保護の条例改正が承認された。中村美奈子議員は、デジタル社会の進展により、個人情報保護は一層重要性を増していることに触れ、「新しい罰則規定を盛り込むことができた意義は大きい」と評価した。
全体を通して、参加議員からは質疑や意見が活発に交わされ、補正予算と法改正案はいずれも原案通り可決された。議会は、今後の市行政の動向に注視しつつ、市民のニーズに応える仕組みづくりを進めていく意向を示している。