令和5年6月、長野県小諸市にて行われた定例市議会において、複数の重要な議題が討議された。議題の中でも特に注目を集めたのは、子育て支援と行政サービスの充実である。今回は、特に子育て支援の施策に関する議論が深まり、市長や教育長がそれぞれの施策内容について言及した。
子育て支援に関して、土屋さつき議員は待機児童の現状と小諸市の対策について質問を行った。市長の小泉俊博氏は、保育園入園に際しての待機児童の情報を発表し、現在の状況は未満児の申込者が221名であるとし、保育士の確保が急務であると強調した。特に、未満児対策には力を入れているものの、待機児童解消のためには労働市場の状況が影響している。今年度から市独自の助成を拡充し、さらに妊娠・出直し・就学前までの支援を行っていることも明らかにした。
次に、土屋利江議員の質問に対しては、「おくやみコーナー」の設置が進められていることが報告された。市長は各種手続きの一元化が重要であるとの認識を示し、具体的な設置方針を検討していると述べた。特に、大規模な災害や突発的な出来事に対する体制整備も重要であり、市民生活に密着した政策が議論された。
また、紫外線対策についても、紫外線が健康に与える影響が多く言及された。小林哲子議員は紫外線の有用性と有害性の両面を取り上げ、防止策として自衛策を市民に啓蒙する必要性を訴えた。市の保健福祉部長は、紫外線の有害性を軽視せず、利用者に正しい知識を持つことが求められる旨の意見を述べた。特に、住民への広報活動が今後の重点施策となることが確認された。
災害弱者への支援とすべての市民の安全確保に向けた取り組みも重要な議題であった。小林重太郎議員及び柏木今朝男議員が行った質問では、障がい者や高齢者への配慮が確認された。市は今後、地域における取り組みを強化し、全体的なサポート体制の向上を目指していると報告し、協議及び連携の必要性が認識された。