令和6年4月16日、小諸市役所議事堂において小諸市議会臨時会が招集された。
議題には、まず、令和5年度小諸市一般会計補正予算(第13号)の承認が上程された。総務部長の柳澤 学氏は、予算総額198億8,800万円を定め、歳入歳出の減額について説明した。興味深いのは、歳入の中で市税の増加が見込まれており、地域の経済状況が改善傾向にあることが伺えた。
続けて、令和5年度小諸市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)の承認が審議された。市民生活部長の山浦 猛史氏は、歳入歳出をそれぞれ8,400万円減額する提案をし、被保険者数の減少を背景としたものであると指摘した。
さらに、後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)の承認も必要とされた。再び山浦氏が登壇し、900万円の減額を提案。ここでも、実績に基づいた予算の厳格性が課題として挙げられた。
中でも特徴的な議題は、小諸市副市長選任の同意についてだった。市長の小泉 俊博氏は、副市長候補の田中 尚公氏を推薦。田中氏のこれまでの職務における実績が評価される中、議会からの同意が得られた。議長の丸山 正昭氏が裁定し、「ご異議なし」との声が上がった。これは、彼が地方自治法に基づき、豊富な経験と実績を有する人物であることが強調された。
また、田中氏は挨拶の中で、健幸都市の実現に向けた市民への還元を意識していると述べた。特に生活の質を向上させるための取り組みを強調し、市民と連携した施策の展開を約束した。
この臨時会は、終了時に小泉市長が新たな方向性を示したことが記録されており、議会全体としても予算の確実な執行や新たな人事への理解を深める場となった。市の財政健全化を目指した取り組みは注目されるべきであり、今後も市民と共に成長を続けていけるかが待たれる。