令和元年12月4日、小諸市議会の定例会が開かれ、議員たちが主要議題について活発な議論を交わしました。特に、障がい者福祉の取り組みが重要な焦点となり、福島鶴子議員がその現状と課題について詳細に質問しました。
福島議員はまず、「第5期障害福祉計画・第1期障害児福祉計画」の達成度について問いただしました。市長の小泉俊博氏は、当計画が順調に進行していることを強調し、障がい福祉サービスを含めた全体的な評価を今後行う予定であると述べました。福島議員は具体的な利用者の状況や、支援体制の充実が求められていると指摘し、市長の認識を促しました。
次に、掛川剛議員が地域防災について発言しました。台風19号における避難行動についての評価を求め、各区長へのアンケート調査を通じた検証の重要性を訴えました。市長は、初めて全市での避難勧告を発令した経緯を述べるとともに、自主防災組織の活動が有効であったと答えました。しかし、市民の避難行動が少なかったことに対しては、正常性バイアスが関与した可能性があると分析しました。
また、SSDGsに関する質疑も行われました。柏木今朝男議員が行った質問に対し、市長は、今後の第11次基本計画においてSDGsをしっかり反映させる考えを示しました。特に、環境保護や住みやすいまちづくりの観点から、地域と連携した具体的施策の展開が重要であると認識されています。市長は、これらが市民の意識向上にも寄与するとし、今後の方針を確認しました。
教育長の小林秀夫氏は、ESD(持続可能な開発のための教育)の重要性を再確認し、具体的な教育施策の方向性を示しました。学生たちが持続可能な社会に貢献できるような学びを提供していくことが、教育の役割と強調されました。
今回の議会でのやり取りは、市政における具体的な施策への道筋を示すものであり、市民の安全や福祉向上に向けた強固な姿勢が感じられました。