令和4年6月の小諸市議会定例会が開催され、市の重要な問題が取り上げられた。
特に議論が交わされたのは、柏木今朝男議員による一般質問であり、地域づくりやがん予防対策、介護保険制度など多岐にわたるテーマが論じられた。
柏木議員は、「安心して安全に暮らし続けるまちづくりについて」との質問で、広域的な地域づくりの必要性や方向性に言及した。
「広域連携は、個々の市町村の魅力を高め、地域全体の活性化につながる」と述べ、その重要性を強調した。市長の小泉俊博氏は、「広域連携により個々の強みを生かし、弱みを補完することで、地域全体の発展が期待できる」との考えを示した。
次に、がん予防対策に関する質問も投げかけられた。柏木議員は、「がん検診の受診率の推移と目標値はどうか」と市長に質問した。
市長は、「本市の胃がん検診受診率は他市より低く、さらなる啓発が必要だ」と指摘した。また、ピロリ菌のリスク検診についても提案され、前立腺がん検診の無料化の可能性が問われ、前立腺がん検診は国が推奨する市町村が実施すべき検診に含まれないため、受診率の算出は行っていないとのことだ。
議論は更に、介護保険制度についても及び、柏木議員が福祉用具購入費や住宅改修費の支給制度について言及した。市長は「利用者負担を軽減するため、受領委任払い制度を導入する方向で検討している」との見解を示した。
この他、早川聖議員による一般質問では、新型コロナウイルス感染症対策についても議論された。
議員は、感染防止対策の周知と市の情報発信の強化を求め、市の姿勢を問うた。市の方針では、基本的な感染防止対策が依然として重要であり、社会経済活動を維持するための取り組みを通じて、さらなる啓発活動が行われるとのことだ。
会議は議案の提案理由の説明や質疑を行い、議案・請願の付託に至った。多数の市民が傍聴し、市の未来に関わる重要な議論が展開された。このように、小諸市議会では、地域住民のための施策が真剣に検討され、議員と市長が互いに意見を交わす機会が設けられている。