令和2年3月、小諸市議会定例会が開会した。議事では、施政方針について市長の小泉俊博氏が述べた。
新型コロナウイルス感染症の対応に関して、小泉市長は、長野県内ではまだ感染が確認されていないものの、感染者の出現が懸念されるとのこと。市では、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を立ち上げ、情報収集と感染防止策を強化しているとした。
また、先月には野岸小学校の管楽部が全国大会で文部科学大臣賞を受賞。志賀小学校の吹奏楽部も代表として出場したことを報告し、市内の音楽振興と文化活動への期待を寄せた。音楽のまちづくろいが地域の活性化に寄与していると感じると語った。
施政方針においては、4年間の市政改革について振り返り、大きな成果が表れ始めていると評価。子育て・教育環境の整備、また公共交通システムの見直しにより、住みやすい地域づくりに努めているとした。小泉氏は「小諸市を元気で誇りある街に」との信念の下、今後も取り組む方針を強調した。
本会議では議案の上程も行われ、43件が提案された。市長が提案した令和2年度一般会計予算案は178億6,000万円で昨年同期と変わらず。この予算には子育て施策、地域振興事業が含まれ、緊急事態に備えた体制構築も盛り込まれている。
議会においては議案に対する質疑及び討論が行われ、質疑応答を通じて具体的な数値や計画の明確化を求める声も上がった。委員からは「財源の確保が重要であることが改めて浮き彫りになった」との意見も述べられた。市長は地元の声を聞き、透明な議会運営に努める姿勢を示した。
その後、各種委員会が設置され、今日の議案審査を進めることとした。市民や議員の関心が高い行政課題に対し、議会の役割が一層重要視されていることが印象的であった。議案の決定は継続的に進められる見込みで、次回の日程が改めて告示されることになった。