令和4年3月16日、軽井沢町議会では、令和4年第1回定例会が開催された。様々な議案が上程され、特に注目されたのは職員の育児休業に関する条例の改正である。
この育児休業制度の改正は、非常勤職員が育児休暇を取りやすくすることを目指している。川島さゆり総務常任委員長は、「非常勤職員の体制を考えた際、会計年度任用職員が育児休業を取得しても業務を継続できるよう配慮する必要がある」と説明した。議案は全会一致で可決され、職員の育児に対する支援の強化が求められている。
次に、軽井沢町国民健康保険税条例の改正が議題に上がった。横須賀桃子社会常任委員長は、未就学児の保険税減額について151名が対象であると報告した。これにより、130万円の減額が見込まれ、町民の負担軽減につながる。
議会ではまた、令和3年度国補の重要文化財、旧三笠ホテルの保存修理工事に関する請負契約についても確認された。耐震性を向上させるためのこの工事は、旧三笠ホテルの防災性を高める重要な一歩である。会議は進行し、他の補正予算案も原案の通り可決された。
さらに、議題に登場したのは令和4年度軽井沢町一般会計予算である。この中には、町制施行100周年記念曲制作に1,000万円の予算が計上されていた。しかし、予算に対しては広範な意見が寄せられた。議員らは「町民の理解を得る努力が必要」と指摘した。最終的には、記念曲制作の委託費が削除されることとなり、修正可決された。
また、議会はロシアのウクライナ侵攻に関する非難決議も採択した。佐藤敏明議会運営委員長が提案したこの決議は、ウクライナの平和を脅かす行為に対して強い抗議を表明するものである。
今回の定例会では、育児休業制度の改正や文化財保護条例の改正等、地域社会に直接影響を与える重要な議案が可決された。議会の活動を通じて、町民への支援が強化されることが期待されている。