令和4年1月7日、軽井沢町議会は第1回定例会を開会した。
議会では、町長の藤巻進氏が新年の挨拶を行い、今年度の施策に関する説明がなされた。特に、新型コロナウイルス感染症の影響について強調し、感染拡大防止への取り組みを訴えた。藤巻町長は、町民の健康と安全を確保するための努力を改めて約束し、特に、追加接種を希望する全ての方に対する新型コロナワクチン接種ができるよう、調整を進める意向を示した。
また、住民税非課税世帯への臨時特別給付金に関して、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化していることを鑑み、支援を必要とする方々に対し、1世帯当たり10万円の給付を行うことが決定された。この施策は、多くの世帯への直接的な金銭支援を通じて、生活の安定を図る狙いがあるという。具体的には、給付対象となる世帯には必要書類が送付され、速やかな支給を目指すとしている。
さらに、南地区複合施設建設工事に関する議案も上程された。こども教育課長の栁澤登氏は、この工事に関する変更契約が必要となった理由について、木材の高騰と調達の遅れを挙げた。議員からは、今回の増額に関する精査状況や今後の見通しに関する質疑が寄せられ、課長は業者との間で精査を行った結果、今回の増額が正当であると判断したと答えた。議会では議案が即決で可決され、工事が進むことになった。
町の経済活動を活性化するための施策も話題になり、特に寄附金を活用した地域振興策についても言及された。藤巻町長は、軽井沢ふるさと寄附金が約14億5,000万円の入金があったとし、その一部を地域経済の活性化に繋げるための事業や給付に使用する考えを表明した。寄附者の多くが宿泊に関する返礼品を選択していることから、観光促進にも寄与することが期待される。
最後に、令和3年度一般会計補正予算が提案され、賛成多数で可決された。この補正予算では、福祉や教育の充実を図りながら、町民生活の安定を支援する具体策が講じられることが確認された。藤巻町長は、今後も町民の声を大切にし、柔軟な行政運営を進めていく考えを強調した。