令和5年12月の軽井沢町議会定例会が開催された。
この定例会では、複数の議案が議題とされ、それぞれに対する質疑が行われた。議案第57号からは、佐久市・軽井沢町清掃施設組合の解散と財産処分についての質疑が求められたが、「質疑なし」と宣言され、同様に議案第58号についても質疑は行われなかった。
さらに、議案第59号の審議会等の委員公募にかかる条例の整備についても質疑はなく、続けて議案第60号、町長の事務部局の組織設置に関する条例改正についても同様に質疑が無かった。
具体的な質疑が飛び出したのは、令和5年度町単軽井沢町中間教室建設工事請負契約に関する議案第62号だ。議員の横須賀桃子氏は、ユニバーサルデザインの配慮について質問した。彼女は、トイレは車いす対応であるが、エレベーターが設置されていないことに疑問を持つ。
こども教育課長の寺島乾士氏は、2階は事務機能であり利用目的からエレベーターを設置しない方針を説明。横須賀氏は、講師や保護者に車いすの利用者がいる可能性を指摘し、真のユニバーサルデザインには不足があると再度強調した。さらに、他の議案についても質疑が行われたものの、ほとんどが「質疑なし」と確認された。
報告課題として、特に事故関連の報告が注目された。中保育園における飛び石による車両損傷事故に関する報告が行われた際、議員の川島さゆり氏は、事故発生から示談までの時間経過を問う場面があった。地域整備課長の土屋貢氏は、処理の遅延について担当職員の怠慢であるとし、その職員は懲戒処分を受けたことを述べた。
この議会では、複数の問題が提起されましたが、質疑応答の構造が一貫しており、十分な議論がなされなかった点が今後の改善課題とされる可能性がある。議長の遠山隆雄氏はすべての議事日程を確認後、散会を宣告し会議を終了した。