令和3年6月2日、軽井沢町において第1回定例会が開かれ、複数の議案について質疑が行われた。
今回の議会では、「軽井沢町環境基本条例の制定」に関する質疑が中心となった。この条例は町の環境保護と持続可能な開発を目指している。議員からは前文の表現に対する意見が上がり、「懐に抱かれた」という表現が「雄大な浅間山に抱かれた」からの変更に対する疑問が呈された。遠山 隆雄議員が指摘したように、「表現が小さくなっているのではないか」との意見があり、環境課長の土屋 貢氏は「文章の美しさを考慮した」と説明した。
さらに、寺田 和佳子議員は文章の意図について質疑を行い、「現在の話か、将来の目標か」と尋ねた。これに対して土屋環境課長は「良い方向に発展することを願望している」と答え、町の環境政策の方向性について強調した。
続いて、道路メンテナンス事業補助に関する議案が審議された。押金 洋仁議員は、入札に際しての制限や落札率についての詳細を尋ねた。これについて、上原 まち子総務課長は「98.3パーセントの落札率で、東・北信管内の特定建設業者が対象である」と説明した。
さらに、湯川橋の架替工事に関連した質疑も行われた。中澤 睦夫議員は、工事による住民への影響や事前の説明についての確認を求めた。地域整備課長の浅賀 信雄氏は、「事前に周辺住民への説明を行った」と応じた。
このほか、複数の補正予算と報告が行われ、その都度質疑がなく円滑に進行した。議題すべてが付託されることで、今後の審議が期待される。議長の土屋 好生氏のもと、全ての議案は異議なく通過し、会議は午前10時25分に散会となった。
今後の軽井沢町における環境保護と地域開発のバランスが求められる中、この条例の成立が重要な意味を持つことが議員によっても強調されている。