令和5年3月1日、軽井沢町議会は定例会を開催した。
この会議では、上原章生副町長の着任挨拶が行われ、住民福祉の向上に向けた意欲が表明された。上原副町長は、町政における課題や住民ニーズに対応する中で、町長の選挙公約「変えたい!声がとどく信頼のまち」づくりに努めると述べた。
また、複数の議案が審議されたが、特に議案第6号と第26号には多くの関心が寄せられた。議案第6号については、長野県町村公平委員会の共同設置に関する変更が議題にされたが、質疑は無く終了した。一方、議案第26号では副町長を2名とする条例の改正が議論を呼び、議員から懸念の声が上がった。
市村守議員は町の規模と副町長2名体制の必要性について質問。土屋三千夫町長は、住民登録数の実情や業務の幅広さを考慮し、2名体制の意義を強調した。具体的な業務としては、新庁舎整備計画の見直し、自然保護対策の徹底、そして町民とのコミュニケーション強化が挙げられ、これらの課題への対応が求められている。
また、財政面についても福本修議員が指摘。年間1,000万円以上の負担増が懸念されるが、町長はこれを「未来への投資」と位置付ける考えを示した。さらに、眞島聡子議員からは、デジタルトランスフォーメーション(DX)に関する質問もあり、町長はDX推進が町の活性化に貢献する見通しを述べた。
今後の議案付託や各種対応が求められ、議会の動向が注視される。最終的にすべての議案に対する質疑は無く、議案は対応委員会に付託されることが決まった。