令和3年第1回大崎市議会定例会は、3月11日に開かれ、議案第50号の令和3年度一般会計補正予算が審議された。
特に注目を集めたのは、新型コロナウイルス感染症対策や、地域の菜の花フェスティバルの開催について各議員が意見を交わした点である。
中鉢和三郎議員は、震災から10年経過したこの日を振り返り、復興の進行状況について言及した。無論、心の整理がつかない市民も多く、それに寄り添う形で行われる施策の重要性を強調した。また、震災当日が春の訪れと共に菜の花が咲く季節であることに触れ、菜の花フェスティバルの意義とその開催形態に議論が集まった。
新型コロナウイルスワクチン接種に関して、佐藤勝議員は接種後の健康管理に疑問を投げかけ、接種後の副反応に対する啓発活動の重要性を訴えた。この点について、健康推進課の角田強氏は、接種前に体調管理を行うことや、接種状況のタイムリーな情報提供を約束した。
さらに、議会ではテレワークの導入に関する実証実験についても話題となった。佐藤秀宜市政情報課長は、コストについて懸念を示しつつも、業務のデジタル化やリモートワークの普及について前向きな姿勢を示した。在宅勤務が新しい働き方として推進される中、行政の取り組みが今後どのように進化するのかが問われる。
最後に、道路維持補修工事につきましても意見が述べられ、財政の硬直化と地方債残高の増加が今後の課題として浮上した。渋谷勝総務部理事は、償還見込み額の大きさや財政収支への影響について言及しつつ、長期的な見通しを立てる重要性を強調した。これにより、議員たちは今後の財政政策について改めて意識を向けられることとなる。
このように、さまざまな課題に対する議論が行われ、意見や提案が交わされた定例会となった。出席した市民は、今後の市の施策に期待を寄せている。