令和4年9月21日に開催された美里町議会定例会において、消防団の活動や動物愛護に関する重要な議題が取り上げられた。特に、消防団の適正化や新たな時代の消防団の在り方、動物愛護法改正後の町の取組に焦点が当てられ、多くの意見が交わされた。
消防団について、まず現行の団員数は98名で、その中でも昼間に町外で働く団員が34名、町外在住の団員が8名という現状が報告された。少子高齢化が進む中で、消防団員の確保は課題となっている。議員からは、女性団員の入団促進が求められ、現時点では男性団員のみの状況に対して、地元の消防団が地域の多様性を反映する必要があるとの意見も寄せられた。特に、他市町では女性団員が増えていることから、積極的な勧誘や啓発活動が重要であると強調された。
次に、動物愛護法の改正に関する議論も盛んに行われた。改正後、犬や猫へのマイクロチップ装着が義務化されたことにより、この取り組みを進めるためには、町民への普及啓発が必須であるとされる。特に、飼い主のいない猫を地域で管理する「さくらねこ」活動に関しては、住民の理解と協力が不可欠であるとの意見があり、今後の普及活動が期待されている。
また、現在の制度では一部の業者に対して動物に必要なマイクロチップの装着を広めることが難しいと認識され、この点についても継続的な支援と情報提供が必要であることが指摘された。
各市町村の消防団や動物愛護の取り組みは、地域住民にとって欠かせないものとして、今後も向上に向けた戦略と施策が求められる。消防団の適正化や女性団員の入団促進、動物愛護への認識拡大が今後の課題として上がり、町の行政に期待がかかる状況である。町長は引き続き、これらの課題に取り組んでいく姿勢を見せた。