令和5年第1回美里町議会臨時会が開催され、議長に田端恵美子議員が選任された。その際、田端議長は議員の支援に感謝し、「町民が安心して暮らせる環境づくりを目指す」と述べた。また、副議長には櫻沢克幸議員が選ばれ、「新議長を支え、開かれた議会運営を進める」と強調した。
臨時会では、議案の議決が重要なテーマとなった。特に、一般会計補正予算が565万1,000円の増額を求められ、子育て世帯を支援する特別給付金の設立が含まれた。この施策は、物価高騰に直面している低所得の子育て世帯を特に対象としており、議員からも賛同が集まった。
具体的には、児童1人につき5万円の支給が予定され、これにより84件の低所得世帯が恩恵を受ける見込みである。福祉課の上山友子課長は、昨年度の支給者数や対象者の見込みについて説明し、満足度の高い対応を約束した。
また、印鑑条例の改正案についても議論された。こちらは、デジタル社会に対応するため、スマホでも証明書が取得できるよう改正されることとなった。これに賛否が分かれる場面もあったが、デジタル化の波に乗る格好となっている。堀越賢司議員は反対意見として、対面での信頼関係の重要性を訴えた。
各議題の激しい討論を経て、全ての議案は原案通り承認された。議会はこの日程を全て議了し、閉会を宣告した。議長は最後に、これからの美里町の発展と進展への期待を示し、今後の町政に対する協力を呼びかけた。