令和5年9月、美里町議会定例会において一般質問が行われた。議員たちは、特に耕作放棄地や新型コロナウイルス対策、教育環境の整備に関心を寄せた。
まず、耕作放棄地の雑草対策について、堀越賢司議員が提案した。彼は耕作放棄地の雑草処理のために機械貸出し事業の実施を求めた。堀越議員は、耕作放棄地が生じることにより他の地域の住民にさまざまな影響をもたらしていることを強調し、特にカメムシの発生やその影響に対する農業委員会の働きかけについて言及した。噴霧器や草刈り機の貸出しなど、より具体的な対策が求められた。
原田信次町長は、耕作放棄地を対象にした草刈り機の貸出しについて、慎重な姿勢を示したものの、安全性を第一に考慮した結果、農業受託者との連携を進めるとの見解を明らかにした。これに対し堀越議員は、自らも所有地を管理し、草刈りなどに利用できる機材が必要であると理解しており、これらの意見を考慮することが重要であるとした。
さらに、櫻沢克幸議員も新型コロナウイルス感染症の影響に触れた。彼は、教育環境の向上に向け、特に感染症対策の必要性と、学校行事を円滑に実施するための努力を求めた。また、教職員の働き方についても指摘し、その改革を進めるべきであるとの意見を述べた。原田町長は教育委員会と連携し、今後も積極的に取り組む意向を示した。
教育長も、学校教育の質向上に関する具体的な施策を発表し、特に小学校の適正規模に関する委員会での進捗状況を報告した。生徒が関与する施策提案が行われることで、子どもたちの意見を町の政策に反映させる重要性が強調され、町の将来に向けた前向きな姿勢が見受けられた。町長は、すべての施策に対し町民の意見を重視しており、議員たちの積極的な提案にも耳を傾ける姿勢を強調した。
このように、議会では町民が抱える課題に対する解決策が熱心に議論され、今後の町づくりに向けた具体的な行動が期待されている。