美里町議会では、令和4年度の教育行政の重点施策やICT環境の活用状況、全国学力調査の結果等が話し合われた。
町では埼玉県の教育施策を参照し、美里町の教育振興基本計画を策定しているという。教育長は「埼玉県の目標に基づき、確かな学力を育成するため、児童生徒の個別の学びを重視し、デジタル技術を積極的に活用している」と述べた。特に、GIGAスクール構想により導入された1人1台のタブレット端末は、授業での活用が進んでおり、児童生徒にとって便利な学習環境が整いつつあるようだ。
さらに、全国学力学習状況調査では、平均値が県内及び全国と比較して大きな違いは見られなかったが、数学、特に算数に関して低い正答率が確認された。教育長は「正答率が低下していることに関しての分析と改善策を講じる」と強調。それに伴い、算数教育をさらに強化する方針が明らかになった。
また、歴史教科書に関する位置付けについては、町長が「国が作成した教科書を基に、適切な教科書選びが重要」だとし、地域に適した教育内容の理解が必要であるとも述べた。地域の特性を活かし、学校の特色を反映した教育の推進が今後の重要課題であると認識している。
交通に関する提言もあった。下児玉交差点の右折帯設置の必要性が議論された。町では「右折帯設置は原則として交差点の円滑な機能を確保するため、早急に検討したい」と述べた。特に、交通渋滞の緩和が住民の安全につながるため、行政としても早急な対応をしていく方針を再確認した。
最後に、各種施策に対する予算措置の重要性を参加議員が口々に指摘し、特に教育分野においては大きな関心を示していた。教育長は、今後も教育費用の捻出を議会と共に考えていく必要があると述べ、地域が協力し合って、子供たちが成長できる環境の整備に努めていく意向を示した。