令和5年6月29日に開催された大崎市議会第2回定例会で、厳しい議論が行われた。特に、市有林の無許可伐採問題に関して多くの質問が寄せられる結果となった。
議事の中で、伊藤康志市長は、昨年行われた誤伐に関連する和解についての説明を行った。市有林に関する無許可伐採の発覚経緯に触れ、市議会において説明責任を果たすことが求められた。
この和解が締結される経緯において、市長は「この事案は誤伐に関するもので、市民に対してきちんとした説明を行い、責任を果たしていく必要がある」と述べた。一方で、議会の中には「今回の和解は、業者が意図して無断伐採を行ったのではなく、誤って伐採してしまったことによるものである」との意見もあった。
また、請願第2号に対する議論も活発で、地区内のクロマツの伐採方針決定過程に対する検証が求められた。呑気な数値的判断基準に基づき、無許可伐採事例が引き合いに出され「今後同様の問題が起きないよう、巡視体制の強化が重要」との声も上がった。アリーナ内にエアコン設置を含めた改修工事や安全対策の見直しも話題になり、参加議員全員が真剣に意見を交わす場面が見られた。
最終的に請願は不採択とされ、議会は執行部の説明に対し賛否の意見を分けた。問題提起をした議員の中には「歴史的価値があるクロマツを伐採するのは誤り」との強い主張を行ったが、議会としては執行部に対する信任を意識した結果となった。市議会は今後、同様の問題が再発しないよう今後の取り組みに関して政策の見直しの必要性を強調する結果となった。