令和元年第3回大崎市議会定例会において、後藤錦信議員がいくつかの重要なテーマについて質問を行った。特に注目を集めたのは、「世界農業遺産アクションプランの取り組みについて」「都市交流事業の進化について」である。
まず、世界農業遺産アクションプランに関して、後藤議員は大崎耕土の多様な地域資源を生かした周遊ルートづくりの必要性を強調した。彼は特に、渋川を中心にしたウォーキングやサイクリングコースを提案し、その重要性を述べた。市長の伊藤康志氏も賛同し、地域資源を見える化することの重要性を認め、今後のルート整備に向けた取り組みを約束した。
次に、都市交流事業についての議論が続いた。台東区との交流は長い歴史を持ち、両市の文化交流や経済的なつながりが深まっている。しかし後藤議員は、さらに交流を進め、地域の活性化や共同の取り組みを強化する必要性に言及した。商工会議所との連携や、地域おこし協力隊を活用したプレゼンテーションなどが、新たな交流の一環として考えられる。
さらに、子育て支援に対するニーズが強く、市内のパークゴルフ場の利用促進や、その整備状況についても質問が挙がった。特に、三本木パークゴルフ場の仮オープンを見送る意向が示されたが、秋にはお披露目会を行うことが報告された。一方で、太陽光パネルの設置による自然環境保全についても課題が多く、撤去費用の確保や維持管理の定期報告義務化が求められた。
さらに、地域自治組織戦略の見直しと支援体制についても議論が交わされ、市民参加による持続可能な地域自治の強化が重要視されていることが示された。
これら一連の議論は、大崎市が今後直面する少子高齢化に対応するための具体的な施策や方針を模索していることを浮き彫りにした。議会では引き続き、地域の実情に応じた効果的な支援体制の確立が期待されている。