令和4年9月29日、大崎市議会第3回定例会が開催され、重要な議題が議論された。
主な議題の一つである風力発電事業について、伊藤 康志市長は市民の安全・安心が危惧されていることを強調した。特に、渡り鳥の飛行ルートに影響が及ぶとの調査結果や、鳴子温泉郷観光協会からの反対意見を重視しているとのこと。また、環境影響評価法に基づく調査結果報告を待ち、市民の意見を集約した上で、知事への意見申し入れを行う予定だという。
この議題に際し、中鉢和三郎議員は、風力発電の計画中止を訴え、市長の意見も重視されるべきだと述べた。市長は、これらの意見は真剣に受け止め、評価する意向を示した。
次に、大崎市民会館の利用状況が報告され、澤田知可子・中西圭三コンサートは332名の参加者を迎えたが、主催者側はもう少し多くの集客を望んでいることも表明した。市民会館自体が文化・芸術の場として重要な役割を果たしているため、その魅力をより広く発信する必要性があることが強調された。
また、学校給食の無償化に関しては、今後の国の態度に寄せる期待感が伺われた。保護者負担軽減についても、地域格差の問題が再確認され、青森市のように学校給食費を無償化する動きが広がる中で、大崎市としても考慮が必要であるとの考えが示された。
人材難問題に関しては、宮城県立大崎高等技術専門校が統合されることに伴う人的資源の確保の必要性が議論された。市長は、企業のニーズに基づいた技術者育成と、職業訓練の重要性について言及し、地域と連携を深めていく意向を示した。
最後に、生活困窮者への支援に関して、小沢議員は市役所内の情報共有の強化を求め、職員が互いに連携しながら相談者のニーズに応えられるようなデータ管理体制の整備が急務であると強調した。