令和元年第3回大崎市議会定例会が10月2日に開催され、一般質問や財政見通しが議論されました。
初めに、相澤久義議員が財政見通しに関連した質問を行いました。将来の市税収入の確保について、高橋拓也財務部長は生産年齢人口の減少が影響する可能性を指摘しました。そうした中で、歳入に見合った財政構造を構築する必要があると強調しました。また、令和10年度の市税の算出根拠については未だ見通しが立たない状況です。
さらに、交通渋滞問題についても質問が上がりました。国道4号交差点付近、特に米袋地区の朝夕の交通渋滞について、伊藤康志市長は市道新幹線東1号線の開通に伴う渋滞の一因であると述べました。また、無秩序な交通接続における信号管理や右折レーンの延長を検討していくとしました。
小学校統合後の跡地利用に関しても意見がありました。地域振興策として、岩出山地区の旧小学校跡地の利活用について、安住伸民生部長が地域の声を尊重する方針を示しました。さらに、災害時に障害児者を受け入れる福祉避難所との連携についても言及され、現状の協定締結施設数や受け入れ人数の確認が行われました。
また、一般質問において大崎市の農業政策についても取り上げられました。特に、農林系廃棄物の処理については、前回の試験焼却結果を踏まえて今後の対応が求められました。これに対して、伊藤康志市長は試験焼却の安全性について説明し、地域住民への透明性ある情報提供の重要性を訴えました。
さらに、公共交通機関との連携やインフラ整備を通した観光振興策についても議論が交わされました。山村康治議員がその重要性を指摘し、特に海外からの観光客をターゲットとする誘致策が求められました。今後は、仙台空港との連携についての検証が重要であるとの見解が示されました。
最後に、院内保育所に関する事情や運営状況についても質疑が行われ、利用促進や病児保育の独立した施設としての設計の必要性が強調されました。
このように、議会では多様なテーマが取り上げられ、今後の議論が期待されます。