令和4年第1回大崎市議会定例会が2月9日、開催され、出席議員の定足数が確認された。議題は会議録署名議員の指名と会派代表質問の2項目であり、早速議事が始まった。
議長の相澤孝弘氏は、まず会議録の署名議員として第18番の関武徳議員と第19番の遊佐辰雄議員を指名した。続いて、会派代表質問の日程に移ると、改新クラブが最初に質問を行った。八木吉夫議員が登壇し、オミクロン株の影響に触れつつ、特に地域の飲食業の現状と市政運営について質問した。
八木議員は、市長の4年間の市政運営に関する所感を求め、「今後の大崎市の目指す姿と重点課題についても伺いたい」と要望した。市長伊藤康志氏は、復興への努力を強調しつつ、次の任期に向けた考えを表明した。
彼は特に、震災復旧後の資産の有効活用を進めること、また、市民が安心して生活できるための基盤作りを重点課題に挙げた。さらに、今後の施策には包括的な危機管理体制の構築や、新型コロナウイルスの影響に対する最前線での取り組みが含まれる意向を示した。八木議員は、特に財政調整基金の重要性についても言及し、「最低でも50億円の財調として残すべき」との考えを述べた。
八木議員の質問の中で特に注目を集めたのは、新型コロナウイルス対策であった。市長から、今後も追加接種を進め、エッセンシャルワーカーの優先接種について強調された。接種状況の遅れに批判が集まる中で、積極的な取り組みが求められている。さらに、小学校や中学校の生徒に対して、感染症の影響を考慮した取り組みが必要との意見も出された。
また、八木議員は新しい事業の支援策としての農業振興についても問い合わせた。過去の調査結果を基に、農業施策の重要性や、地域の強みである「世界農業遺産」を活かした施策の強化が必要とされた。市長はその重要性に同意し、農業の維持と振興のために多様な施策を実施する意向を示した。
このように多岐にわたる質問が行われ、徐々に市民からも注目されている会議に発展した。今後、地域の問題に市民がより関与できる仕組みの構築が求められる。さらに、八木議員は「出馬に挑戦してほしい」との言葉を市長に投げかけることで、議論が一層盛り上がりを見せた。
会議では、各議員からの質問や了承によって有意義な意見交換がなされ、こらからの大崎市行政の発展に向けて重要な議論が進められた。