令和5年の第1回大崎市議会定例会が2月14日に開催された。
議長の関 武徳氏は、出席議員が定足数に達したことを確認し、会議が成立したと報告した。
会議の議事日程では、まず会議録署名議員の指名が行われ、本日は早坂 憂議員と伊勢 健一議員の2名に決定した。これに続き、会派代表質問が行われ、各議員が市政運営に対する質問を行った。
改新クラブの中鉢 和三郎議員は、新年度予算について質問した。市長の伊藤 康志氏は、「新年度予算は、『跳躍予算』と名付けた」と答えた。減額が示される中で、子育て支援の充実や地域振興の取組に意を用いたことを強調した。さらに、新たな地域振興策として、公設日本語学校設立も挙げ、外国人材の育成に注力する姿勢を示した。
また、中鉢議員は財政規律についても言及した。伊藤市長は、多様化する市民の要望に応じて、持続可能な市政運営に向けた取り組みが必要であると述べ、都市公園や文化施設に関する市民の期待に応える重要性を強調した。さらに、公共施設等の維持管理、老朽化についても市の対応が求められている。
デジタルトランスフォーメーション(DX)についても言及があった。中鉢議員は、消防団のDXについて情報共有を促進するアプリの導入を提案。市長は、須賀川市の事例を参考に、地域消防団業務のDX化についても研究を進めていく姿勢を示した。
その後、教育長の熊野充利氏が引き続き不登校対策について質問に答えた。学校に行けない児童数の増加について、具体的な支援策を求める声に対し、教育委員会の取り組みを解説した。より良い教育環境を確保するための計画についても触れられた。
最後に、議長の関武徳氏が改新クラブの質問への感謝を述べ、今後も市民生活を支える施策の推進を期待したとまとめた。議会の全体での合意形成と、透明性のある運営が求められる重要な議会となった。