令和4年10月3日に開催された第3回大崎市議会定例会では、複数の重要なアジェンダが取り上げられた。議員たちが提起した議題には、富山県黒部市との姉妹都市交流、高齢者のクオリティー・オブ・ライフ向上施策、さらには鳴子温泉郷の再生計画といった、地域社会に密接に関わる懸案が含まれている。
特に、黒部市との姉妹都市交流については、小嶋匡晴議員がその詳細を報告した。小嶋議員は、黒部市との交流が40年以上にわたること、そして、両市の共同の取り組みが災害対応や物産交流で実を結んでいることを強調した。市長の伊藤康志氏は、この交流の重要性を再確認し、特に災害支援体制が確立されていることを評価した。
次に、高齢者のクオリティー・オブ・ライフの向上に関する施策も焦点となった。議員たちは高齢化が進む中で、高齢者が健康で安心して生活できるような支援が必要であると訴えた。市長は、包括ケアシステムの深化や、在宅での介護をしやすくする環境整備を推進する方針を示した。また、理容助成制度の創設についても言及され、前向きな検討が進められていると報告された。
鳴子温泉郷の再生に関する議論も重要で、大崎市の観光資源としての活動や、地域全体の魅力向上が必要とされている。この事業は観光庁に採択されており、今後の経過についての報告も求められた。また、新型コロナウイルスの影響という厳しい環境に直面している中、具体的な支援策についても議論が交わされた。
特に、物価高騰や資材費の急増に対する農業支援についても危機感が示された。農林水産省の施策を踏まえ、さらなる支援策が必要であるとされ、多くの農家が離農を考える中、この施策の重要性が再確認された。