令和3年第1回大崎市議会定例会が2月22日に開かれた。
この日は、議事日程に従い、まず会議録に関して署名議員が指名された。その後、会派代表質問に移った。新生会の只野直悦議員は、ワクチン接種体制の整備について質問し、市長の考えを求めた。市長の伊藤康志氏は、ワクチン接種の期待についてコメントし、その迅速かつ円滑な実施に向けた取り組みを強調した。具体的には、医療機関との協力を得て、個別接種と集団接種を併用する計画があることが述べられた。
会派代表質問の中で、只野議員は、ワクチン接種を希望しない非常時の市民への啓発の重要性についても触れた。市長は、分かりやすい情報提供に努めるとし、市民が安心して接種できるように様々な手段を用いる考えを示した。特に、新型コロナウイルスのワクチンの有効性が高いとの海外の実績を挙げた。
さらに、只野議員は防災対策についても質問し、最近の震災を踏まえたハザードマップの活用を求めた。市長は、防災意識を高めるための地域での訓練を強化し、自主防災組織のやる気を引き出す取り組みが必要だと述べた。
次に、水田農業の振興についても議論が交わされた。只野議員は、米の需給調整対策にどう取り組んでいるかを質問し、市長は国の方針に従い、地域の農業を支えるための施策を講じていくことを確認した。一方、SDGsに関連した農業振興プランについても市長は考えを示し、オーガニック農業の重要性を強調した。
教育環境の整備についても質疑が行われ、特に35人学級の導入に向けた準備状況が話し合われた。教育長は、現在の教員配置の状況を説明し、教育環境の改善に努める姿勢を示した。さらに、教育委員会では不登校対策としての居場所づくりに力を入れていることも報告された。
最後に、生活困窮者の支援に関する状況も取り上げられ、社会的孤立を防ぐための取り組みについて市長は言及した。特に、DVや児童虐待の増加を背景に、関連機関との連携が重要であると述べ、全庁的な取り組みの重要性を強調した。