令和3年9月17日、石巻市議会の第3回定例会で、新型コロナウイルスワクチン接種や婚姻率向上、子どもたちの健康管理に関する議題が取り上げられた。特に、ワクチン接種状況や控察の必要性が議員の質問により焦点となった。
「65歳以上の接種率は89.6%であり、幅広い世代においても2回接種済みの割合は44.8%に達している」と市長の齋藤正美氏が報告した。若年層については、10代が19.5%、20代が21.6%、30代が約24%という結果もウエイトを占める。
接種が進む中、特に障害のある方々への配慮が問われた。市は医師や看護師が障害者施設に出向いての接種を行うほか、優先的な接種を進めている。さらに、3回目接種に向けた準備も進められており、障害者にも受け入れを広げる方針である。
また、学校での抗原検査やオンライン学習についても議論された。各学校では多くの児童・生徒がオンラインサービスを利用した学習課題の配付の準備を進めているが、課題を抱える学校ともあった。この点について、市は全校での準備を進め教員の技能向上に努めているとした。特に、オンラインでの授業実施に向け、そのためのトレーニングを2回行ったと強調した。
次に、若年層の婚姻率向上策が話し合われた。市は過去の結婚支援事業の結果を踏まえ、今年度この事業を一時休止して検討を進めているという。その中で、宮城県の新たな結婚支援センターと連携を強化し、出会いの場を創出するための取り組みが求められている。
子どもたちの視力管理についても話題に上がり、屈折検査が3歳児健診において実施されることが求められている。市はそのための機器購入に対する国の補助を注視しながら、早期発見に努めた取り組みの必要を認識している。
石巻市議会では、感染症対策、婚姻率向上、視力検査など多岐にわたる議題が取り上げられ、議員らは市民生活の質向上に向けた施策の重要性を強調した。市は今後も感染症対策とともに、安心して暮らせる町づくりへの取り組みを続ける意向を示した。