令和6年2月20日、東松島市では第1回定例会が開催され、食料安全保障及び道の駅の活用に関する議論が中心となった。
特に、食料安全保障について、阿部秀太議員は「米が安い」「機械の購入が難しい」といった農業現場の厳しい現実を投げかけ、市が生産者を保護するための施策を強化すべきだと訴えた。
これに応じて、市長の渥美巖氏は、農業者への支援方法として、国や県の補助事業を活用し、新たな農業機械や高性能機械の導入を奨励していることを説明した。また、地域の中心的な担い手となる農業者の維持や経営の安定化に向けた努力を続けていると強調した。
次に道の駅の活用策が話題に上った。農業生産者の参加状況について阿部議員が質問し、市長はもっと多くの農業者の参加が求められると述べる一方で、道の駅の魅力を広く「農家がこの指に止まるように」するための努力も続ける必要があるとの見解を示した。
道の駅での体験交流事業として、学校給食を通じた地元産米の使用や、農業体験者数の増加が目指されている。農林水産課長は、親子での農業体験を年間133人程度目標にしていることを述べた。
災害対策として、地区防災計画の策定状況についても言及された。市内の自主防災組織との連携を強化し、参加を促す姿勢が求められる。特に、発災時において各地区での迅速な対応が重要視された。
阿部議員はまた、地域の南北方向への避難整備についても触れ、整備計画の進行状況について市の見解を求めた。市長は現在進めている電動化への取り組みを挙げながら、避難がスムーズに行える道路計画を進める必要性を訴えた。
全体を通じて、地域農業の持続的な発展と安全な環境の構築が目指されており、市の施策には生産者の支援と市民の安全を確保するための方策が重要であると認識されている。今後もこれらの取り組みに注目が集まりそうだ。