石巻市議会第4回定例会が令和2年12月15日に開催され、議員らが様々な議題について議論を交わした。
本会議では、石巻市内のテレビ共同アンテナ受信組合についての調査結果が報告された。105組合のうち66組合で改修が必要とされ、これに対する支援策が求められた。
また、復興・創生に向けた被災者への支援についても注目が集まっている。高齢者世帯が多く、孤立や健康問題が懸念される中、地域住民が積極的に関与する支援策が計画されている。市長は、命の安全を最優先に位置付け、今後も関係機関と連携し、支援の強化を図ることを強調した。
さらに、行財政運営の今後の見通しも議論された。市税収の減少や社会福祉経費の増加が厳しい財政運営をもたらす中で、持続可能な行財政運営を実現するための取り組みが必要とされている。公有地の有効活用や、市有地の処分を通じた収入確保なども検討されている。
特に、有害鳥獣の捕獲が大きな課題として挙げられた。石巻地区では年間2,370頭以上の捕獲実績が報告され、今後の処理方法の見直しが求められている。市長は、ニホンジカやイノシシの処理方法について、減容化施設の整備を進める必要性を認識していると述べた。
また、マニフェストの達成状況についても評価され、復興の現在までの成果が確認された。市民からは、さらなる情報公開の期待が寄せられている。
最後に、10年目の節目を迎えて、復興の進捗について市長が感謝の意を表明するとともに、前市長の活躍への感謝と今後の市政への期待が示された。