令和2年石巻市議会第1回定例会が開催され、議員から行政施策についてさまざまな質問が行われた。
特に注目されたのは地域の復興とコミュニティの強化に関する議論であり、各議員が市の復旧、復興事業について意見を述べた。市長は、住民とのコミュニケーションを強化し、地域のニーズに応えるための施策を進めると答えた。その一環として、住民要望に基づく整備が行われているが、住民との話し合いや意見交換の機会が限られているため、さらなる改善が求められる。
次にハード面の整備については、防潮堤への要望が議論の中心となった。多くの議員が市民要望を述べる中、具体的な施策の整備が進んでいない部分もあった。また、地域住民との話し合いの不足が原因である可能性も指摘された。特に、出入口を閉じる変更に対しては、多くの市民が困惑し、適切な説明が求められた。同様に、ソフト面の整備についても、地域のコミュニティが活性化するための施策が必要であるとの意見が多く見られた。
また、医療費に関する討論では、国民健康保険における医療費の増加が懸念され、特効薬的な解決策は無いものの、啓発活動や重複受診の回避などを通じて、医療費の抑制を図るとの回答があった。疾病予防の観点からも、健康の維持管理を民間と連携して進める必要性が示された。今後、医療資源の確保が多くの自治体で懸念されており、石巻市立病院が地域医療を維持するための役割が重視されている。市長は、住みなれた地域で自立した生活ができるための取組を進めると述べた。
最後に、市民の声を反映する形での復興にあたることが求められており、今後の施策に期待が寄せられている。復興には多様な意見があり、より具体的な施策が求められる中で、行政との協力と連携が必要とされていく。市民が安心して暮らせる街づくりへの道のりは続く。