令和6年石巻市議会第1回定例会が開催され、市民生活に関わる重要な議題が討議されました。
特に注目を集めたのは、石巻市のLINE公式アカウントの現状と、それにおける市民サービスの充実についてです。遠藤宏昭議員は、登録者数が前年に比べ約3,000人増の16,034人に達したことを紹介しつつ、さらなる登録促進策を求めました。市は、行政情報を市民が手軽に受け取る手段としてLINEを活用し、利用促進に向けた広報活動を強化する考えを示しました。岡浩復興企画部長は、今後サービスの拡充として市民税課税証明書の請求などを検討中であることを明らかにしました。
次に、能登半島地震に対する市としての具体的な支援内容についても話題となりました。齋藤正美市長は、119名の職員が災害派遣を行ったこと、そして速やかに支援物資を届けたことを報告しました。また、石巻市は復興住宅を提供するなど、被災地のニーズに応じた助言を行っていることも説明されました。
最後に、ペットとの共生社会の整備についても焦点が当てられました。勝又和宣議員は、災害時におけるペットの同行避難の必要性を訴え、行政としての取り組み強化を求めました。市民生活部長は、ペットを飼っている市民に対する啓発活動を進めているとし、災害時のペットに関するマニュアルの策定が重要であると強調しました。また、同部長は、ペット関連の周知を獣医師会や動物病院と連携して進める考えを示しました。
会議を通じて、市民の声を聴き、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが提案され、実現に向けての姿勢が示されました。広く活用されるLINEサービスの拡充や、災害時におけるペットの取り扱いに関する合意形成が市民に伝わることで、より良い市民生活の向上が期待されます。