令和4年6月30日、石巻市議会は第2回定例会を開催した。議題には市道及び私道の側溝清掃や、ニホンジカ対策、それに防災集団移転用地に関する論点が含まれていた。
まず、側溝清掃について、南北に長い石巻市では、特に高齢化が進む地域での清掃作業の負担が増大している。市民からの要望を受け、建設部の齋藤友宏部長は、補助制度の改善や業者委託の可能性を示唆し、効率的な対策を模索する方針を伝えた。現在、予算は763万円と不足感があり、市長の齋藤正美氏は市民の声に寄り添ったサービス提供の重要性を強調した。
次に、ニホンジカの問題では、捕獲のために5560万円の予算が投入されているが、鹿は年間1万頭近く生息し課題は多い。農業被害や生活環境への影響が深刻であり、市として住民の負担軽減に向けた新たな支援策を提示する考えが必要との意見が交わされた。
最後に、復興事業の一環としての防災集団移転用地について、法律に基づく契約内容の説明が行われた。再任用の職員を活用した組織体制や市民の不安に対して、健全な安住の地の確保に向けて増え続けるニーズに対し、行政のリーダーシップが求められるとの認識が示された。