令和4年9月16日に開かれた石巻市議会第3回定例会上で、私たちの生活と安全に密接に関わる防災および消防団の活動が深く議論された。重要なポイントは、地域防災計画の見直しや避難経路の確保であるが、具体的には避難場所や手段についても取り扱った。
まず、地域防災計画の見直しに関して、県による津波浸水想定の変更がある中、市としては新たな避難計画の策定が必要であると表明した。特に、自宅に近い高い構造物を活用し、迅速かつ安全に避難できる方法を模索することが喫緊の課題だと強調した。これは、市民安全のための施策として非常に重要である。
また、消防団の活動範囲や入団条件についての報告では、年齢構成の高齢化や若年層の参加が難しい現状も浮き彫りとなった。全国的な問題であるが、特に石巻市でもこの問題を解決しなければならない。消防団活動への新しい具体的なモデルとして、大学生のサポートを進めていくことが提案された。具体的には、教育を受ける大学生が防災活動に参加する制度を強化することが考えられる。
さらに、空き家バンクについても議論があり、地域の資源として空き家を活用する重要性が指摘された。市内の空き家は積極的に利用されていくべきであり、そのためには不動産業者との連携を深めることが重要になる。空き家の利用を促進するための補助制度の見直しも視野に入れているとされ、実際に市民からの要望も寄せられている。
市内の防潮堤や消防団等も、住民の日常生活を支えるインフラとして位置づけられる。特に、万が一の災害に備えて、安全対策を講じる態勢の整備が求められている。市内の避難経路や避難場所についての見直し、また特にブロック塀等の危険度を考慮した対策が不可欠であり、それに向けたスムーズな対応が求められている。共生の地域社会を築くため、市民との協働を大切にしながら、今後も積極的な行動を続けていくべきであるとの結論に至った。