令和4年石巻市議会第3回定例会が開催され、多くのテーマが取り上げられた。特に一般質問では、住民の安全や健康に直結する重要な議題が浮き彫りとなった。
まず早川俊弘議員は、大震災の経験を生かした防災対策について質問し、渡波排水路の整備や津波対策について具体的な見解を求めた。特に渡波排水路について、周辺の住宅地に影響を及ぼす逆流問題があることを指摘し、早急な整備が必要であると強調した。これに対し、中村恒雄産業部長は、排水路の維持管理に向けた具体的な対応を講じると述べた。
次に、教育委員会からは、特に幼少期からの学習習慣形成についての重要性が強調された。家庭との連携が重要であり、保護者への情報提供も研究していく方針を示した。一方、子どもたちの健やかな成長を支えるため、各種施策を幅広く展開していることも伝えられた。
また、議事の中では成人歯科健診や補聴器購入支援策についても意見が交わされた。櫻田誠子議員は、歯科健診の受診率低下について述べ、国の施策に基づく啓発活動を求めた。これに対し、保健福祉部長が具体的な取組を紹介した。
感染症の影響で受診控えが見られる中、前立腺がん検診や子宮頸がん検診の重要性も改めて訴えられた。特に、若年層における受診勧奨が進められる中で、各施策の効果的な実施が期待された。
終盤では、学校の統合計画に関する進捗に関しても意見があり、少子化に伴った学力向上施策や地域の連携強化が必要であるとの合意が形成された。全体として、地域の安全と市民の健康を守るための具体的な対策が求められる気運が高まった。