令和4年1月31日に行われた議会改革推進会議では、タブレット端末の導入に向けた重要な議題が協議された。
特に、石巻市議会タブレット端末運用規程(案)についての意見が集まり、原案が概ね了承される形となった。会長の山口荘一郎氏は、各会派からの検討結果を聞きながら、「原案のとおり作成することに異議はないか」と問いかけた。これに対し、各会派の代表は「問題ない」との回答を寄せ、原案は今後、令和4年第1回定例会の議会運営委員会に提案され、最終決定が行われることとなる。これにより、議会内でのICT活用が促進されることが期待されている。
次に、会議システムの比較結果が報告され、サイドブックスとモアノートの2つのシステムの利点と問題点が挙げられた。副会長の佐藤雄一氏は「サイドブックスが多くの自治体で選ばれており、高齢議員にも使いやすい点が評価されている」と述べ、サイドブックス一択の意見が強いことを伝えた。公明会の渡辺拓朗氏も「経済的にもサイドブックスが良い」との意見を示した。これを受け、山口会長は「サイドブックスを提言する」との結論に至った。
さらに、タブレット端末の主な仕様についても説明があり、40台のアイパッドの導入が予定されていることが明らかになった。また、LTE通信に関する運用方法や、タブレット端末の保守管理についても議論されており、円滑な導入を目指す意向が示された。
タブレット端末に係る予算についての説明もあり、初期費用736万7,000円、維持運用費225万円を合わせた予算が計上されていることが確認された。合計961万7,000円の見込みで、5年間の総額は2,236万7,000円になる見通し。議員たちはこの予算が市民にどのような還元をもたらすかについても考慮する必要があるとの認識を示した。
最後に、今後のスケジュールとして、議会運営委員会における検討結果の報告、タブレット端末運用規程の策定、そして入札と契約が予定されている。議会改革推進会議の議論を基にした次のステップは、市民に向けたサービス向上につながることが期待される。