令和5年12月25日、石巻市議会は第4回定例会を開催し、地元の教育政策や地域福祉政策が中心に議論された。
最初に、河北地区における飯野川保育所と河北幼稚園の統合に関する進捗状況が議論された。教育長の宍戸 健悦氏は、令和14年4月に公立こども園を開設する計画のもと、両園の統合準備が進められていると説明した。その中で、地域の特性を生かしつつ、質の高い幼児教育を提供する必要性を強調した。
次に、GIGAスクール構想の進捗状況について報告があった。教育長によると、本市ではタブレット端末が導入され、授業におけるICTの活用が飛躍的に進んでいるという。更には、児童生徒の学びの質も向上しているとの評価があり、一方、教員のICT活用能力の向上が急務であるという課題も指摘された。特に、教員間での情報共有やサポートが重要となる。地域住民や推進団体との連携を持ちながら、これらの力をさらに活かしていく方針が述べられた。
加えて、小中学校に設置されたエアコンの冷房が完備したのに対し、特別教室の冷房の整備状況についても質疑があり、今回の整備については財源の課題があるものの、計画的に進めていく必要性があることが示された。
また、日常生活圏域の設定についても言及された。この点について、保健福祉部長の五十嵐 秀彦氏は、地域格差を是正するための取り組みを推進するとし、各地域の特性を活かした施策の実施が今後も重要であると述べた。
最後に、地域の間格差や供給の実態把握についてまた、今後の取り組みとして地域カルテ作成への期待が寄せられた。これにより、地域特性を生かした施策が期待される。
全体を通して、石巻市の教育・福祉政策は地域の特性を活かし、より的確に市民のニーズに応える形で進められていることが確認された。今後さらに、地域住民の声を反映した施策が求められ、様々な課題に対して柔軟な対応が期待される。