令和4年石巻市議会第3回定例会では、各議員が多岐にわたるテーマについて一般質問を行った。特に、図書館の新設に関する議論が活発であり、市民の学びの場としての必要性が強調された。
図書館の新設に関して、教育委員会事務局長の石井透氏は、社会教育・体育施設等適正配置及び長寿命化計画のもとで改修を行う計画であり、2031年以降に改築を目指すことを示唆した。市長もこの点を確認し、今後の図書館における新しい機能として、滞在型や地域の課題解決型の役割を強化する必要性を訴えた。
また、地域の様々な課題を市民が自ら考え、図書館を通じて解決するサイクルの重要性が指摘され、市民のニーズに応じた情報提供が求められた。このような状況の中、本市においては、教育委員会や市民生活部、保健福祉部などがそれぞれ図書館についての意見を述べ、地域のニーズを把握するため市民アンケートを実施する必要性を確認した。
次に、マンガを活かしたまちづくりについての質問も行われ、石巻市のマンガ文化や観光資源としての価値が再認識された。市長は、観光協会と連携しながら多角的にマンガ文化を地域活性化に活かしていく方針を示した。
また、地域づくり学習センターの設置についても進展は遅れているが、引き続き検討していく方針である。
市民からの直接な意見やニーズを把握することがますます重要であり、図書館のみならず、地域全体を巻き込んだ施策が期待される。市としても、ハード面だけでなく、市民との協働的なソフト面での取り組みが求められている。特に、教育や学びを支えるための施策は、今後の地域活性化の重要な要素となると考えられている。