令和3年石巻市議会第4回定例会では、学校給食や自治体DX推進、旭山桜のみちの整備など幅広い議題が討議された。特に注目されたのは学校給食についてであり、石巻市では地元食材の使用を推進しているものの、栄養基準の未達成が多いとされる。教育委員会事務局長の佐藤由美氏は、鯨肉を使用した給食の回数を増やす方針を示し、さらに地元の食材を活用する案も検討中であるとのことだ。石巻の給食費は比較的安価で、今後の改定についても議論され、財源確保の難しさが指摘された。また、教育長は、鯨文化の普及固有のプロジェクトについて、特に学校給食を中心に広報活動を強化していく考えを述べた。
会議の中で、市長の齋藤正美氏は、学校給食センターの老朽化問題や、地元の食材を取り入れる積極的な施策が必要であると強調。特に、優れた地元食材を使った郷土料理を積極的に提供することが、子どもたちの健やかな成長を支える重要な要素になると述べた。
自治体DXの推進についても言及があり、今後のデジタル技術の活用に向けた基本方針を策定し、市民サービス向上を目指す方針が示された。特に、LINEによる情報発信の有効活用に力を入れる点も強調された。
加えて、旭山桜のみちの整備についても見直しの必要性が示された。市長は訪問した際に地域住民の意見をしっかり聞き、実際の整備計画に反映させる意向を述べた。
防災対策については、防災無線の聞き取りやすさに関する市民からの要望も挙げられ、改善が図られる見込みであることが説明された。特に、大雨や地震に伴う災害時の自動車避難に関する難しさについても触れられ、今後の対策が求められた。
最後に、市民からの寄附や文化財の維持管理に関する意見も盛り込まれ、市民の視点を大切にした行政運営、また経済・行財政改革について市長は今後も取り組みを継続していく意向を表明した。総じて、令和3年のこの会議では、明るい未来に向けての施策と市民との連携の重要性が強調された。