22日の石巻市議会第1回定例会では、一般質問が行われ、
新型コロナウイルスと震災を振り返りながら、教育と子育て支援、この二つの施策が強調された。
櫻田 誠子議員によると、3月11日に震災から9年目を迎え、市民はそれぞれ異なる思いを持った。特に今年は、新型コロナの影響で、国の追悼式が中止となり、石巻市でも献花のみでの慰霊が行われた。市民の皆様が9年目のこの日、様々な思いで祈りを捧げたことを強調した。
櫻田議員は、さらに「GIGAスクール構想」についても言及した。文部科学省が提唱するこの構想は、小中学校の児童・生徒に対し、ICT環境を整備するものである。教師と児童・生徒が快適にICT端末を利用できる環境を整えることが重要であると述べた。
教育委員会事務局長の及川伸一氏は、石巻市では児童1人1台のコンピュータ整備が計画されていることをさまざまなデータとともに説明した。全小中学校の児童数は約9,831人であり、今後進める当該整備には、国からの補助も受けることができるという。
次に、「子育て支援」についても櫻田議員は質問した。この問題については、「いしのまき子育てハンドブック」とそのアプリ化に関する取り組みが語られた。特にオンラインで子育て情報にアクセスしやすい環境の整備を進める意義が強調された。
亀山 紘市長は、育児支援センターやハンドブックを通じた取り組みを述べながら、今後市としても、この分野でより積極的な支援を予定していると強調した。さらに、多胎児支援への取り組みも説明され、地域における孤立しやすい多胎児の家庭へのサポートの必要性について訴えた。
最後に「健康対策」についても一般質問が続き、守屋 克浩健康部長は市民の健康診断受診率について説明した。過去の受診率が減少傾向であったことを指摘し、今後の啓発活動や受診環境の整備に取り組む方針を示した。特に新型コロナウイルスの影響で影響を受けた受診状況を踏まえ、対策の必要性が求められた。