令和4年7月1日、石巻市議会において重要な会議が開催された。この会議では、職員の懲戒処分やSDGsの取り組みなど、複数の重要な議題が取り上げられた。
まず、齋藤正美市長が行政報告において、建設部所属の職員が複数の工事において不適切な予算管理を実施した結果、3か月間の給料減額処分を受けたことを報告した。市長は「公務の運営に著しい支障を与えた行為に対する反省と信頼回復に努める」との見解を示した。
続いて、一般質問では、22番の阿部久一議員がSDGsの取り組みについて鋭い質問を行った。市は、持続可能な開発目標に対して市民の認知度を向上させるため、「マンガでわかる石巻・SDGsを学ぶ本」を全戸に配布するなど、さまざまな施策を展開している。さらに、阿部議員は、地域におけるハイブリッドリユース事業や地域交通情報アプリケーションの現状についても問及し、特に交通アプリの利用促進に対する市の施策が停滞している点を指摘した。
また、旧大須小学校の利活用についても議論が行われ、過去の例を挙げての活用を促す意見があった。市長は「地域の協力を得ながら、有効活用の方策を模索していきたい」と述べ、関係者へのヒアリングを進める考えを示した。
さらに、予算関係の議題において、新型コロナウイルス感染症対策やウクライナ避難民の支援策についても報告がなされた。市は、必要な生活物資を配布するなどの支援を行っており、地域の健康と安全確保に努めていることが強調された。
最後に、今後期待されるSDGsのモデル事業や観光資源としての日本遺産追加登録に関する意見も交わされた。市長は地域活性化の観点から観光戦略の重要性を強調し、特に訪日外国人の誘致に繋がるような施策を講じていく意向を示した。