令和4年石巻市議会第4回定例会での議論では、特に新型コロナウイルスワクチン接種状況や放課後児童クラブ民営化、河南地区のまちづくりに関する重要な建議がなされた。
市長の回答によると、新型コロナウイルスのワクチン接種に関して、本市では79%の12歳以上が3回目接種を終えているが、オミクロン株対応ワクチンの接種は現在19%に留まっている。この背景には、接種意欲の低下や、感染状況によって予約が取りにくくなった現状が見られる。これは多くの人々の不安を反映している。
また、ワクチン接種後の副反応や健康被害報告も議論された。接種後の健康被害による相談は、数件の申請が行われており、これは自治体による健康被害救済制度の適用に関係している。接種局面における不安や副反応の相談対応も、今後深化していく必要があるとされた。
さらに、放課後児童クラブの民営化についても議題に上がった。初回プロポーザルで選定に至らなかった背景から、再プロポーザルを行うことが決定された。この再公募の際には、より透明性を高めるべく選定委員を増やし、基準の見直しが図られる。特に、安定した運営が可能な事業者の選定が重要視され、地域とのつながりや過去の実績も注視する方針が述べられた。
河南地区のまちづくりとも密接に関係しているが、地区内の公共施設の老朽化が懸念されており、特に母子健康センターの傾斜や須江保育所の施設廃止が視野に入っている。これらの地区の公共サービスを考慮し、今後の再編計画や新たな拠点の必要性について、地域住民の意見も踏まえた議論が求められている。
地域資源を活用したまちづくりも重要視され、特に観光資源の活用や地元団体との連携が議論された。市長は、地域の観光資源や歴史価値を活かしながら、交流人口の増加を図る必要性を強調した。