令和2年石巻市議会第1回定例会が3月13日に開催された。議題には新年度予算や復興住宅の見守り支援、新型コロナウイルス対策、テレビアンテナ共同組合の補助金についての議論が含まれていた。また、陸上競技場の建設についても話題に上がった。
市長は、テレビアンテナ共同組合への補助金について、市民の意見を踏まえながら国への要望を行っていく考えを示した。市内には121の共同組合が存在するが、最近では加入世帯数が減少しており、維持が難しくなっているのが現状だ。この事業に対して市からの支援があれば、組合の活動が安定するとの声もあった。
復興公営住宅に入居する高齢者や単身世帯の見守り支援は重要視されており、社会福祉協議会による支援が計画されている。入居者が安心して生活できるよう、34名の地域生活支援員が定期的に訪問している。しかし、高齢化率が高いことから、今後の支援体制が求められている。
一方、陸上競技場の早期建設に関する請願が採択されたが、具体的な計画は依然として進行中である。教育委員会は事務局として市内の実態調査を行い、必要な調整を行う方針を示した。市長はこれらの動きについて、調査を通じて前に進めるよう検討すると述べている。
また、新型コロナウイルスの影響により、医療体制の整備が求められ、石巻市立病院も対応を強化する方針となっている。市内の公立病院が感染症患者の受入れに当たる可能性が高まる中、今後の医療体制についても議論が必要とされている。