令和4年石巻市議会第1回定例会が開催され、施政方針に対する質疑が行われた。
質疑では、石巻市の震災からの復興や地域振興施策に関わる多くの意見が寄せられた。特に、震災記念事業について、市民や関係者の意見を反映させた形での計画が求められるとの声もあった。阿部 欽一郎議員は、追悼予算を500万円とし、恒例の追悼式を行なうことが重要であると提案した。市長の齋藤 正美氏も、最大被災地としての意義を強調し、復興の姿を市民に見える形で提示することが必要であるとした。
また、施策における新型コロナウイルス対策や地域経済の支援に関して、阿部議員は、特に飲食業界への支援策の強化を求めた。これに対し市長は、地方創生臨時交付金を考慮するなどして、ニーズに基づいた支援策を展開していくことを約束した。
一方で、医療体制の維持に関する質疑もあった。千葉 眞良議員は、半島沿岸部の医療体制について懸念を示し、牡鹿病院の外来患者数減少に対する対応策を質した。市長は、地域診療所の設置や医療体制の確保に向けた努力が続いていることを説明した。
さらに、環境問題や高齢者支援の取り組みについても議論が続いた。プラスチックごみの資源化計画や高齢者の生きがいづくりについて、意見交換が行われた。市長は、地域住民の意見を重視し、持続可能なまちづくりや地域コミュニティの強化に努める姿勢を見せた。
この会議では、市の今後の方針や施策の実現に向けて多くの提案と意見が交わされ、市民との協働によるまちづくりの重要性が再確認された。齋藤市長は、全世代に配慮しつつ、持続可能な地域社会の構築に向けた取り組みを進めると述べ、質疑を終えた。