令和3年12月17日、石巻市議会第4回定例会が開催された。議会では、健康づくりや復興に関する議案が取り扱われ、特に注目されたのは、石巻市健康づくりパーク条例や復興まちづくり情報交流館条例の廃止に関する内容であった。
今回の会議では、齋藤正美市長が固定資産税過誤納金の返還にかかわる不適切な事務処理について報告した。齋藤市長は、河南総合支所の職員が過去の過誤納金に関する返還手続きを長期間放置し、さらに不適切な方法で請求書を作成したことを明らかにし、職員に対し戒告の懲戒処分を行ったと述べた。また、「職員全体の信用を傷つける行為で甚だ遺憾」とその反省の意を示した。
一般質問では、西條正昭議員が過疎対策について質問。市長は、人口減少や地域経済の厳しさを認め、移住・定住支援の重要性を強調し、地域資源を活用した施策を進める意向を示した。具体的には、地元団体との連携を強化し、魅力ある地域づくりに努めることが述べられた。
また、教育長が石巻市立小中学校の学力向上対策について報告し、全国平均値に近づく努力を続ける意志を表明。教育方法の改善を強く求められた。
議案に関しては、様々な改正が行われ、包括的な施策が提案された。特に、石巻市過疎地域持続的発展計画の策定や、過去の条例廃止に関する議論が行われた。
その他、最終日には、黒須光男議員に対する議員辞職勧告が提出され、複数回にわたる不穏当な行動についての責任が問われる形となった。議長は黒須議員の各発言が議会における秩序を乱すものであるとし、市議会の品位を保つための勧告を行った。